蒼生 セミリタイア。生きること自体の問いに答える生き方。

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クリスマス・キャロル② ディケンズ。死んだはずの友人に会う

 

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こんにちは、蒼生です。

今日はクリスマス・キャロル②です。45分!!これを録音して編集するだけで一日がかりでした。。(今日はもう疲れたので何もしたくない)

でもこれでもまだ一章。まだまだ続きます。名作なんでぜひお付き合いください。

 

以下ネタバレ!!

 

クリスマスキャロル②はようやくマアレイの亡霊が現れたところです。

マアレイは七年前に死んだのですが、主人公スクルージと同じくらいの欲張りだったようです。

そのマアレイがある晩スクルージの家を訪ねてきます。

それも鎖を引きずった姿で。

彼の曳き摺って来た鎖は腰の周りに絡みついていた。それは長いもので、ちょうど尻尾のように、彼をぐるぐる捲いていた。それは(スクルージは精密にそれを観察して見た)、弗箱や、鍵や、海老錠や、台帳や、証券や、鋼鉄で細工をした重い財嚢やで出来ていた。

海外の幽霊は足があるそうです。

そしてこの本の中では幽霊は皆鎖でがんじがらめになっていて、その鎖には金庫とか証券とか、生前大切にしていたものが一緒につながっています。

 

 

 

マアレイは、スクルージに何をしに来たのかは言えないといいます。

でも何をしにきたのかはいっぱいそれとなくしゃべってくれます。

誰しも人間というものは」と、幽霊は返答した。「自分の中にある魂が世間の同胞の間へ出て行って、あちこちとひろく旅行して廻らなければならないものだ。若しその魂が生きているうちに出て歩かなければ、死んでからそうするように申し渡されているのだ。世界中をうろつき歩いて、――ああ悲しいかな!――そして、この世に居たら共に与かることも出来たろうし、幸福に転ずることも出来たろうが、今は自分の与かることの出来ない事柄を目撃するように、その魂は運命を定められているのだよ。」

 マアレイは生前強欲だった自分を悔いているようです。そして同じように悔いている幽霊たちがでてきます。

そしてマアレイは別れ際にこんなことを言います。

「お前さんはお見舞いを受けるよ」と、幽霊は言葉を次いだ、「三人の幽霊に。」スクルージの顔はちょうど幽霊の顎が垂れ下がったと同じ程度に垂れ下がった。
「それがお前さんの云った機会と望みのことなんですか、ジェコブ君。」と、彼はおどおどした声で訊いた。
「そうだ。」
「私は――私はいっそ来て頂きたくないので」と、スクルージは云った。「三人の幽霊の訪問を受けなけりゃ」と、幽霊は云った、「到底私の踏んだ道を避けることは出来ないよ。明日一時の鐘が鳴ったら、第一の幽霊が来るからそう思っていなさい。」

「皆一緒に来て頂いて、一時に済ましてしまう訳には行きませんかな、ジェコブ君」と、スクルージは相手の気を引いて見た。

さすがのスクルージもこの反応!

来てほしいか来てほしくないかでいえば

間違いなく来てほしくない。

 

どうせカギ閉めても壁を通過してくるので拒絶のしようがないんですが、

マアレイはまだ生きている旧友スクルージのために教えたいことが沢山あるようです。

 

クリスマス・キャロル

強欲スクルージはこれからどうなるのか??物語はまだまだ続きます。

 

こうやって読んでいくと、小説に必要なのはやはり中身なんだなと思います。

クリスマス・キャロルは読んでの通りキリスト教的倫理観を全面に打ち出した作品です。ディケンズは19世紀の人です。

が、なぜか21世紀の極東でも広く愛されている物語です。

翻訳のため、言葉の使い方による微妙な意味合いとか、リズムとかは全部なくなっていると思われます。

つまりそこは小説の本質ではないということです。

もし仮にこの小説の中に19世紀のイギリスでしか通じない価値観みたいなことが書かれていたら海外の人間には理解できなかったでしょうし、イギリスですら時代と共に読まれなくなったでしょう。

 

この作品が時代と国境を越えて読まれるのは作品のテーマが、

普遍的なものだからです。

聖書は世界でもっとも売れた本らしいのですが、それはその中にずっと使える英知があるからです。

別にキリスト教に限らず、すべての宗教にはそういう部分があり、

実は教義の中心には共通する部分も多いのだそうです。

人類にとってどれほどの時間が流れても微動だにしない普遍的な倫理観があるのだと思います。それは宗教の形をとっていない場合もあります。

(この普遍を馬鹿にする審査員がいて、なんて浅い人だろうと思ったことがありますが)

 

そういうものを分かりやすい形で作品にしているのがクリスマス・キャロルです。

主人公は強欲じいさん。これは読者がもっとも自身を投影する存在です。

主人公ばりに生前強欲だった友人が、生前の過ちから死んだ後も苦しんでいる。

といっても犯罪を犯したわけではなく、金もうけにいそしんでいて、

ちょっと思いやりがなかったくらい。

でもそのせいで証券とか台帳とか生前大切にしていたものの鎖で

がんじがらめになっている。

しかもそんな幽霊がいっぱいいる。

とても分かりやすい。

 

 

 

この作品は絵本にもなっているようですが、

それというのもディケンズが用意した設定とストーリーが子供にも理解できるくらい

分かりやすいものだからです。

難しいことを簡単に説明できる人は頭がいいといわれますが

この作品は間違いなくその類です。

だからこそ、この作品は長く広く愛されているんだろうと思います。

 

今後スクルージは三人の幽霊の訪問をうけるわけですが、

その心の変化をぜひ見てください。世界愛される名作文学です。

 

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