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夏目漱石 夢十夜 第三夜 倫理観を問うホラー

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こんにちは、蒼生です。

今日は夢十夜第三夜です。

気づくと6歳の子供を負ぶっている。

それは目のつぶれた青坊主(日本の妖怪らしい)で主人公の子供らしい。

その子供は妙に大人びて、主人公の過去現在未来を知っている。

主人公はそれが恐ろしくなって・・・

という話。

ホラーです。

ホラーなのにただのホラーではないものを感じます。

 

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以下ネタバレ

 

主人公はその目の見えない自分の子供が怖くなって森に捨てに行こうとしますが

それを子供は全部知っているかのように反応します。

そして最後、主人公はある場所へいってすべてがわかります。

それはその子を捨てた場所でした。

その子供は自分がかつて捨てた(つまり殺した)子供で、主人公ははじめて自分の行いを自覚します。

「おれは人殺ひとごろしであったんだなと始めて気がついた」

そして子供が石のように重くなったのです。

 

 

 

この作品はホラーですが、普通のホラーと違うと思うのは、

恐怖を目的にしていないという点です。

それは物語の中ににじみ出る漱石の倫理観です。

さっきの「人殺しであったんだな」や子供の言葉です。

 

「どうも盲目は不自由でいけないね」と云った。
「だからおぶってやるからいいじゃないか」
「負ぶってもらってすまないが、どうも人に馬鹿にされていけない。親にまで馬鹿にされるからいけない」

 

 漱石は私の個人主義という本を書いているのですが、

その考え方がここにも表れています。子供が強い自我をもって、馬鹿にされることを拒否しています。

これは今では普通に受け入れられる考え方ですが、

当時の日本ではほとんど宇宙人みたいな考え方だったと思います。

 

なにしろ儒教が支配していましたから、子供は親の次です。

子供は親に口答えなんてしないし、そもそも対等じゃない!

よく貧しい家庭では子供を売って親が生計をたてていたらしく、そういうブローカーみたいな職業の人もいたようです。それも戦国時代とかじゃなくて昭和くらいまでいたようです。

この物語は、青坊主という妖怪設定を取り除けば、

障害を持った子供が捨てられるというあらすじで

正直ありそうに思いました。

そして物語の主人公は、話の最後ではじめて

自分は人を殺したんだ。

と気づきます。

 

 

この流れ、恐ろしさの向かう先がその男の倫理観なのです。

妖怪怖い!とか、スプラッター!!じゃない。

主人公が罪を自覚するところに恐ろしさがある。

(だから物語の最初の方は、主人公の考え方が現代人からすると非人道的なかんじがするのですが)

いやぁ、考えさせられるホラーですね。

これホラーなんですが1600文字くらいしかないし、

怖さの焦点が上記の通り罪の自覚にあるので、

リングとかみたいな怖さはありません。安心してください。

 

ぜひ聞いてみてください。

  

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